真夜中の五分前 [読書/映画]
真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A/side-B
本多孝好氏の作品ははじめてだと思う.
電車の移動時間が少しあったのと,「ミッドナイト プラスワン」に
似ているからという単純な理由でSide-A,Side-Bを一気読み.
仮に主題歌,挿入歌があったとして,
「ミッドナイト プラスワン」というより「フェアリー(完全犯罪)」かな.
いや,「コールドブラッド(冷血)」「あの日からの便り」かも.
真夜中の五分前 side-A (1) (新潮文庫 ほ 18-1)
- 作者: 本多 孝好
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
Side-Aだけではなく,ぜひSide-Bも.
そのための最後の1ページがあります.
四日間の奇蹟 [読書/映画]
五郎治殿後始末 [読書/映画]
活動寫眞の女 [読書/映画]
椿山課長の七日間 [読書/映画]
椿山課長の七日間/浅田次郎 著【読書】
46歳で突然死した主人公が,家族に別れを告げるために,
他人の姿で現世に舞い戻る.
その期限である七日間をおかしく,切なく描かれていく.
黄泉の国から帰るから「よみがえり」.
よみがえりという点では「鉄道員(ぽっぽや)」の
それとは違う展開であり,なかなか面白い.
ラストのシーンでは,
甲斐バンドの「この夜にさよなら」が頭の中で流れる.
初期の甲斐バンドの作品がピッタリ.
手紙 [読書/映画]
12月8日(ジョンの命日)と,この小説の最後のシーンがかさなり,
ジョン レノンの「Imagine」が,頭の中で流れっぱなし.
「手紙」
犯罪加害者の家族を真正面から描き切り,感動を呼んだ作品.
この小説の中の「Imagine」の位置づけがすごい.
レノンのファンには是非一読いただきたい...と,思う.
♪もろかった月日と おとせるはずのない
罪とお前のために今夜涙を流す
Blue Letter 涙のつぶで綴ったような
Blue Letter きれぎれの文字が俺を痛めつける♪
甲斐バンドのブルーレターもはまるかもね.
地下鉄(メトロ)に乗って [読書/映画]
「いつもの地下鉄を降りると,
そこは昭和39年の東京であった...」
浅田次郎氏の原点にして頂点と言われる作品.
映画を観た人,文庫もおすすめです.
誰もが持っている帰れない戻れないあの日.
過去に置き去りにされた真実...
でさぁ,ほんでもってさぁ,
映画の公式HPの中に「過去行きBBS」があります.
書き込みそれぞれにドラマがあって,これがグッとくる.
皆,いろいろあるよな.
夏解 [読書/映画]
さだまさし氏の二作目の小説集「夏解」
<夏解>
難病により徐々に視力を失っていく青年が故郷へ戻り,
恋人とともに苦悩を乗り越える姿を描いた作品.
<秋桜>
異邦人が日本で家族とふるさとを得る物語.
<水底の村>
ダムの底に沈んだ村が,渇水で昔のままの姿を現す.
そこで物語は急展開していく.
「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
実体があるということと,実体がないということは全く違わない.
実体がないということと,実体がある,ということは
つまり全く同じことなのだ.」
<サクラサクラ>
年老いた父親の心の帰郷を描いた作品.
「回帰という言葉は,大仰で似つかわしくはないけれど,
僕の音楽も,僕自身もきっと死ぬまで”帰るべき処”を求め,
自分の主題と反主題の間を往ったり来たりするに違いありません.」
さだまさし著 「SINCE 1982」より
上記エッセイの言葉が,四つの作品になったというイメージ.
故郷への距離感って,人それぞれだと思うけれど
けっこう感動します,マジで.
天国までの百マイル [読書/映画]
心臓病を患う母を救うため,母を乗せたオンボロの車で,
奇跡を信じて千葉の病院までの百マイルをひたすら走る.
家族,親子,男女の恋,そして複雑な現代社会の問題に絡めて,
「大事なことは...だよ.」
「今必要なのは...かもね.」
「何か足りないもの?...でしょ.」
こんなメッセージが行間に隠れている.
自分自身と向き合うためにも,おすすめの一冊.
おすすめというより...読めっ!(笑)