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真夜中の五分前 [読書/映画]

真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A/side-B

本多孝好氏の作品ははじめてだと思う.
電車の移動時間が少しあったのと,「ミッドナイト プラスワン」に
似ているからという単純な理由でSide-A,Side-Bを一気読み.

仮に主題歌,挿入歌があったとして,
「ミッドナイト プラスワン」というより「フェアリー(完全犯罪)」かな.
いや,「コールドブラッド(冷血)」「あの日からの便り」かも.

真夜中の五分前 side-A (1) (新潮文庫 ほ 18-1)

真夜中の五分前 side-A (1) (新潮文庫 ほ 18-1)

  • 作者: 本多 孝好
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 文庫

Side-Aだけではなく,ぜひSide-Bも.
そのための最後の1ページがあります.


四日間の奇蹟 [読書/映画]

「四日間の奇蹟」を読んだ.

「心はどこにあるのか」
むかし,サウンドストリートでそんな特集があったような...
そんなことを思い出しながら,いっき読み.

本作品のDVD,物語の中で流れる曲を集めたCDがあるとのこと.
とりあえず,探してみることにする.

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

  • 作者: 浅倉 卓弥
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫

 


五郎治殿後始末 [読書/映画]

武士道...海外でも注目されているらしい.
エジソンもルーズベルトも武士道の中に生き方の
答えを見つけた...とか.

「五郎治殿後始末」
千年続いた武士の時代の幕をひいた,侍たちの六つの物語.
武士道を学ぶのもよいが,こうした物語をフィルターにして,
今をみつめるのも...いいかも.

五郎治殿御始末

五郎治殿御始末

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫


活動寫眞の女 [読書/映画]

物語は昭和44年の京都.
33年前に死んだ女優と出会い,恋におちていく展開.

なんとなく...「色即是空 空即是色」なのかな?
いっさいの存在は無であり,
存在それ自体がおのずから無なのである.

で,あるのは?...今だけなのかも ね.

活動写真の女

活動写真の女

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 文庫
 

え?甲斐バンド?
うー,フェアリー(完全犯罪)が流れた.(無理やり)


椿山課長の七日間 [読書/映画]

椿山課長の七日間/浅田次郎 著【読書】

46歳で突然死した主人公が,家族に別れを告げるために,
他人の姿で現世に舞い戻る.
その期限である七日間をおかしく,切なく描かれていく.

黄泉の国から帰るから「よみがえり」.
よみがえりという点では「鉄道員(ぽっぽや)」の
それとは違う展開であり,なかなか面白い.

椿山課長の七日間

椿山課長の七日間

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 文庫

ラストのシーンでは,
甲斐バンドの「この夜にさよなら」が頭の中で流れる.
初期の甲斐バンドの作品がピッタリ.

この夜にさよなら

この夜にさよなら

  • アーティスト: 甲斐バンド
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2001/06/27
  • メディア: CD

手紙 [読書/映画]

12月8日(ジョンの命日)と,この小説の最後のシーンがかさなり,
ジョン レノンの「Imagine」が,頭の中で流れっぱなし.

「手紙」
犯罪加害者の家族を真正面から描き切り,感動を呼んだ作品.
この小説の中の「Imagine」の位置づけがすごい.
レノンのファンには是非一読いただきたい...と,思う.

♪もろかった月日と おとせるはずのない
 罪とお前のために今夜涙を流す
 Blue Letter 涙のつぶで綴ったような
 Blue Letter きれぎれの文字が俺を痛めつける♪

甲斐バンドのブルーレターもはまるかもね.


地下鉄(メトロ)に乗って [読書/映画]

「いつもの地下鉄を降りると,
 そこは昭和39年の東京であった...」

浅田次郎氏の原点にして頂点と言われる作品.
映画を観た人,文庫もおすすめです.

誰もが持っている帰れない戻れないあの日.
過去に置き去りにされた真実...

でさぁ,ほんでもってさぁ,
映画の公式HPの中に「過去行きBBS」があります.
書き込みそれぞれにドラマがあって,これがグッとくる.

皆,いろいろあるよな.


夏解 [読書/映画]

さだまさし氏の二作目の小説集「夏解」

<夏解>
  難病により徐々に視力を失っていく青年が故郷へ戻り,
  恋人とともに苦悩を乗り越える姿を描いた作品.

<秋桜>
  異邦人が日本で家族とふるさとを得る物語.

<水底の村>
  ダムの底に沈んだ村が,渇水で昔のままの姿を現す.
  そこで物語は急展開していく.
  「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
    実体があるということと,実体がないということは全く違わない.
   実体がないということと,実体がある,ということは
    つまり全く同じことなのだ.」

<サクラサクラ>
  年老いた父親の心の帰郷を描いた作品.

「回帰という言葉は,大仰で似つかわしくはないけれど,
  僕の音楽も,僕自身もきっと死ぬまで”帰るべき処”を求め,
  自分の主題と反主題の間を往ったり来たりするに違いありません.」
                              さだまさし著 「SINCE 1982」より

上記エッセイの言葉が,四つの作品になったというイメージ.
故郷への距離感って,人それぞれだと思うけれど
けっこう感動します,マジで.


天国までの百マイル [読書/映画]

心臓病を患う母を救うため,母を乗せたオンボロの車で,
奇跡を信じて千葉の病院までの百マイルをひたすら走る.
家族,親子,男女の恋,そして複雑な現代社会の問題に絡めて,
  「大事なことは...だよ.」
  「今必要なのは...かもね.」
  「何か足りないもの?...でしょ.」
こんなメッセージが行間に隠れている.
自分自身と向き合うためにも,おすすめの一冊.
おすすめというより...読めっ!(笑)


あふれた愛 [読書/映画]

純粋であるがゆえ,居場所を見失ったり.
正直でありたいがゆえ,傷付け傷付けられたり.
そんな物語が四つ.
とくに「喪われゆく君に」は感動もの.

身近な人,大切な人がつらい思いをしているとして,
なんとか気持ちを伝えたくて,
選んだ言葉のスカスカさ,意味の無さにうんざりして,
伝わらないもどかしさを笑ってごまかして...
 「...何もできねえけど,ちゃんと聞くから.
   聞くことだけはするから.」(←本文より)

Dear all, いつでも話はききまっせ.

天童荒太著 「あふれた愛」