夏解 [読書/映画]
さだまさし氏の二作目の小説集「夏解」
<夏解>
難病により徐々に視力を失っていく青年が故郷へ戻り,
恋人とともに苦悩を乗り越える姿を描いた作品.
<秋桜>
異邦人が日本で家族とふるさとを得る物語.
<水底の村>
ダムの底に沈んだ村が,渇水で昔のままの姿を現す.
そこで物語は急展開していく.
「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
実体があるということと,実体がないということは全く違わない.
実体がないということと,実体がある,ということは
つまり全く同じことなのだ.」
<サクラサクラ>
年老いた父親の心の帰郷を描いた作品.
「回帰という言葉は,大仰で似つかわしくはないけれど,
僕の音楽も,僕自身もきっと死ぬまで”帰るべき処”を求め,
自分の主題と反主題の間を往ったり来たりするに違いありません.」
さだまさし著 「SINCE 1982」より
上記エッセイの言葉が,四つの作品になったというイメージ.
故郷への距離感って,人それぞれだと思うけれど
けっこう感動します,マジで.
解夏映画で見て感動してその後本を買いました!
やっぱり本の方がいろいろ考えちゃう分だけ
重くて切なかったなあ・・・
by EMU (2006-09-25 20:07)
観てから読むか,読んでから観るか...
けっこう悩むとこですよね.
読んでから観て,がっかりすることが多いかも.
by xie (2006-09-26 02:09)